2時間サスペンス。 全盛期には視聴率20%を連発していたものですが、近年は10%前半ぐらいに落ち込んでかつての勢いはありません。 老舗の「火曜サスペンス劇場」の日本テレビは昨秋、いち早く非サスペンスの「ドラマコンプレックス」に路線変更。またTBSはこの春から「月曜ミステリー劇場」を「月曜ゴールデン」に改題、「サスペンスばかりじゃない」と主張しています(TBSは自社製作映画がたくさんあるのにレギュラーの映画放送枠がないという事情もあるのでしょう)。 やっぱりサスペンスじゃないとしかし非サスペンスをめざした「ドラマコンプレックス」ははっきりいって失敗しています。第一作こそ松嶋菜々子主演の『火垂るの墓』で視聴率21%強と滑り出し好調でしたが、続く大林宣彦監督の映画『理由』の再編集バージョンでは一気に1/3以下にダウン。以後、視聴率10%ラインで苦しんでいる状況が続いています。 一方、伝統的な2時