南米での2ヶ月の仕事を終えて、日本に帰ってきた矢先「また行って。なる早で」と言われ、なるほどね、となりながら今話題の映画『空の青さを知る人よ』を観た。絶妙な伏線回収や大胆などんでん返しがあるわけではなく、テーマ自体もまあよくあるもなのだが、僕は頭がいたくなるぐらい泣いた。観終わったころには目が腫れていた。日本に帰ってきてよかった。日本最高。 親愛なる焦燥へ ある能力が「当たり前だ」と思っていた頃は、自覚無く、その能力を研鑽できていたのだと思う。が、それは同時に「当たり前だ」と思っているがゆえに自己評価が低く「このままでは死ぬ」という焦燥を常に伴っており、生きている心地がしない毎日でもあった。ただ、たしかに、この恐怖感と焦燥感が自分を強くしたのは疑いようもない事実だと思う。 さまざまなきっかけを経て、人間はそのままである程度うつくしい、ということに気づいてしまい、自分が「当たり前だ」と思って