三菱航空機が開発する国産初のジェット旅客機「MRJ」が6日の地上走行試験で、離陸に必要な時速200キロを初めて超えた。9~13日に予定する初の試験飛行の準備は、ほぼ整った。実際の飛行日は、天候や機体の状況を見極め、前日に公表する予定だ。 MRJは6月に愛知県営名古屋空港(同県豊山町)で走行試験を開始。徐々にスピードを上げ、ブレーキの利きや操縦性能を調べてきた。この日は、離陸時とほぼ同じ時速220キロ程度に達した。前輪だけを地上から浮かして走る試験も行い、離陸のための動作も確認した。 同社は初飛行を10月末に予定していたが、コックピット内のペダルの不具合で改修が必要になり、直前になって約2週間先送りしていた。(井上亮)