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  • 陰謀論と詭弁の宴 東京都知事選雑感反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。多くの常識的な都民をうんざりさせた東京百鬼夜行のような都知事選から2週間。世間も落ち着きを取り戻してきたところで、振り返ってみました。 投票前に各戸に配られた選挙公報は、過去最多56人の候補者の主義主張が満載されたぶ厚いものでした。主張の9割はイカれたたわごとなので、すべて目を通すのが苦痛でしかありません。この候補者たちは都知事選を、陰謀論や差別思想を自由に発表できる闇の文化祭かなんかだと思ってるんでしょうか。 知事というのは、いうなれば都道府県の雇われ経営者みたいなものです。県政全体に目を配り、舵取りをする能力・資質が求められるので、自分の好き嫌いだけで物事を決めるような人がなってはいけません。都政とまったく関係ない個人的な主義主張を叫ばれても迷惑なだけ。 通常であれば、公言したらクソミソにけなされるような愚論や陰謀論を、政治的主張という大義名分を

  • 続・エスカレーター片側空けの件反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。前回のブログ(エスカレーター片側空けの歴史を踏まえた提案)では、エスカレーターの片側空けをやめるべきであるとする意見を書きました。その後わかった追加情報などを補足しておきます。 片側空けの習慣がなかなかやめられないいちばんの理由は、それが合理的で効率がいいと思ってる人が多いからです。でも、片側空けが定着するまでの歴史とさまざまな人たちによる実証研究、メーカーの主張などを総合して検討すると、じつは片側空けは利用者全体の効率を下げている可能性が高いのです。みんなで両側に立って乗ったほうが、結果的に全員が早く移動できて社会全体の効率がよくなるし、事故も減って安全になります。 それと前回指摘したのは、急ぐ人のために片側を空けろというけど、真剣に急いでる人が実際どれだけいるんですか、って疑問。気で急ぐのなら、階段を駆けるはずで、エスカレーターを歩いてる人は、

  • エスカレーター片側空けの歴史を踏まえた提案反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。新刊の『読むワイドショー』はお読みいただけたでしょうか。ネットで検索しても出てこない貴重な情報が山盛り、てんこ盛りで収録されたお得な一冊となってますので、ひとつよろしくお願いします。 さて、今日は全然べつのお話を。じつはしばらく前から、エスカレーターの片側空けの是非がかなり気になっていたので、調べてみました。 近年、自治体や鉄道会社はエスカレーターを歩かず、立ち止まったまま乗ってほしいというキャンペーンを張るようになりました。すると思ったとおり、急ぐ人のために空けておくべきだ、立ち止まるのを強制するな、と反発する声がほうぼうから上がってます。 でも改めて考えてみると、急ぐ人ってなんでそんなにエラそうにしてるんだろう。急ぐ人の権利を守るために多くの人が犠牲になってるいまの状況は、理不尽かつ不合理です。 東京だと左側に立って右側を空けるルールが定着してま

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