*注:一部ルビがふってありますが、ブラウザのフォント設定によっては、ルビがずれて表示されることがあります。ルビがずれている場合は、お使いのブラウザの「表示」→「フォント」から、フォント設定を調節してご覧下さい。 はじめて読んだ中原中也の詩は、現代国語の教科書に載っていた「北の海」でした。授業では取り上げられなかったのですが、とにかく気になって、結局暗記をしてしまい、学校の図書室でこの詩が載っている詩集を借りるはめになりました。 一読したときは、なんて甘ったるくて凡庸な詩だろうかと思ったのですが、何度か読み返すうちに、2連の凄まじさに気がつきました。海の波の永続的な動きは、空への「呪い」なのです。波と空が何の比喩かはわかりませんが、とにかく、自分の手の届かない物に対して、怒るでなく、挑むでなく、憧れるでなく、永遠に「呪う」というのです。そんな作者の感受性は、充分に背筋を凍らせるものがありまし
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