民主党の小沢一郎代表は14日、都内で開かれた自身が主宰する「政治塾」で講演し、中国の政治情勢について「中国はバブルが崩壊し、共産党の腐敗が進行し、軍部の力も強くなっている。景気後退で失業者が増えるだろうし、各地で暴動も起きているという。共産党政権は基盤が揺らいでいる」と述べた。その上で「極東は世界で一番不安定だ。極東の中心の中国が乱れたら、イラクやアフガニスタンの比にならない騒ぎになる」と懸念を示した。 また、国内政治については「経済状況は深刻だが、リーダーが必要な時にいない歴史の悲劇が繰り返されている。民主主義も国民生活も、政権交代から改革がスタートする」と強調。5月に始まる裁判員制度について「仕組みは悪くないが、日本人は自分で判断して意思表示をすることが苦手なので、死刑判決などについて発言できる人がいるのか」と疑問を呈した。