「B級グルメ」が市民権を獲得する中、福島県内でも地域を挙げて新しいご当地グルメを開発したり、昔からある郷土色に再着目して売り出しを強化するなど、地域の食の新たな取り組みが広がっている。関係者の期待が詰まった「ご当地グルメ」を紹介する。 名店の味が復活―。約10年前に閉店した、福島市の洋食店ブルドックの名物料理「ブルブル」がJR福島駅周辺の店舗で「ふくしまブルブル」=写真=として提供されている。利用客の評判も上々で、関係者は「福島のソウルフードとして発信していきたい」と意気込んでいる。 ブルブルは、こしょうとしょうゆ風味の豚肉料理。「おいしさのあまり体が震える」ことから名が付いた。味を慕う有志11店舗が「福島駅前通り商店街活性化フードプロジェクト」の一環で復活させた。年配客からは「懐かしい」という声が多く、若い人は「ブルブルって何だろう」と興味津々で注文するという。