語れば長いんですが、皆さんだいぶ任天堂のことをご存知だと思うんで、「どうして任天堂がこんなものを作るんだ」と思われたとしたら、それは正解なんです。あまり自分たちの説明をしない。お客さんとは商品を通じてコミュニケーションする、とずっと決めてきて。だから、今回これを作ろうと決めたときにいちばん心配したのは、山内(任天堂の山内溥元社長)がいたら「そんなもんやめとけ」って言うやろなっていうことだったんですけども(笑)。 ここにいたったのは、まず何年か前からずっといろいろな資料を残してきたんですね。とくにアーケードゲームのころの資料などは、そもそもゲーム機が動かないと意味がないので、それを動く状態で置いておくというのがすごくたいへんで。 それ以外に、ゲームもライセンシーさん(サードパーティー)のソフトを含めると、毎年何百本って残っていく。そのパッケージなどをただ置いていてもしょうがないので、なんとか