コンサルティング会社で管理職をしていたとき、一人、悩ましい人がいた。 彼は能力的には高かったが、今ひとつ仕事では飛び抜けた成果を出せていなかった。 なぜか。 それは、彼が「難しい仕事」を嫌がっていたからだ。 「皆がいつもやっている、通常の仕事」は滞りなく終わらせる。 しかし、少しイレギュラーな仕事や、やり方がまだ生み出されていない「動きながらサービスを作り上げる仕事」を彼は嫌がったし、実際そういう仕事をふると、小さい仕事であっても、彼はほとんどいつも拒否した。 だから彼にはいつも、標準化がすでにされている「定型的な仕事」しか渡せなかった。 だから、必然的に成果は「量」の競争になる。 標準化されている仕事は、ある意味新人でも少し訓練すればできるので、彼の価値としては、「新人よりも、そこそこたくさん仕事を回してくれる」というくらいしかない。 必然的に、彼の給与の伸びもストップした。 * 彼に不