スタンダードというフォーマットの最大の特徴、それはローテーションの存在だろう。 カードプールが増え続けるパイオニアやモダン、レガシーなどと異なり、スタンダードでは年に一度カードプールの新陳代謝が起こる。これにより、年に一度スタンダード環境には劇的な変化がもたらされるのだ。逆に言えば、直前の最もカードプールが広いタイミングというのは最もスタンダード環境が変化しにくいタイミングでもある。すでに既存のアーキタイプが十分な成果を残しており、それら既存のアーキタイプと互角以上に渡り合うデッキを生み出すことは難しいからだ。 特に昨年はローテーション周期の変更のため特例的にローテーションが起こらず(参考)、現行のスタンダード環境は丸2年近く「使用できるカードが増えることはあっても(禁止カードなどの例外を除いて)減ることはない」という状態だった。 そのため既存デッキの中での有利不利などは日々変化しつつも、