世界3大捏造?小保方氏論文捏造事件(以下、「小保方氏事件」という。)を、世界の3大捏造事件と呼んでいたジャーナリストがいたが、彼(女)らはどんな基準で3大捏造を選んでいたのだろうか? おそらくジャーナリストたちも自ら火に油を注いだ今回の小保方氏事件狂騒曲が最初に頭にあって、あとは自分が知っている事件を適当に組み合わせただけのトップ3だろうと想像する。このジャーナリズムの有様を見ると思い出すのが、韓国東亜日報の医学担当記者だった李成柱さんの著書「国家を騙した科学者」だ。いうまでもなく、韓国を揺るがせた黄禹錫(ファン・ウソク:韓国の生物学者)さんのヒトクローンES捏造事件についての分析だが、黄さん自身のスキャンダルだけでなく、捏造の背景にある政府、そして、捏造に関与するメディアの役割についても鋭く切り込んだ内容で、李さんのジャーナリストとしての高い資質を伺わせる。残念ながら小保方氏事件では、李