本連載の第1回目「ルーティング・プロトコルの役割を理解する」では、IPルーティングの中核を成す「ルーティング・プロトコル」について、その役割や全体像を解説してきました。今回からは、その際に紹介した「BGP」「RIP」「OSPF」の3つのプロトコルにフォーカスを当て、仕組みや運用法をより詳細に説明していきます。まずは、AS間で経路情報の交換を行う「BGP」の仕組みと役割について解説していきましょう(編集局) AS(Autonomous System)とAS番号 ASとは、共通のポリシーや同じ管理下で運用されているルータやネットワークの集合を意味します。各AS内では独立したIGPやポリシーが運用されており、インターネットはこのASの集合体ととらえることができます。インターネットは、AS単位に分割して管理することでルーティングのオーバーヘッドを減らし、ネットワークの管理を容易にしています。 この
2007/05/16 NTT東日本の「フレッツサービス」「ひかり電話」が東日本の広いエリアで5月15日18時44分から翌日1時35分まで使えなくなった大規模障害の原因が分かってきた。 5月16日に説明会見を開いたNTT東日本によると、障害のきっかけは1台のルータの故障。このルータ故障の影響が3秒でNTT東日本管内の約4000台のルータに広がり、2000台が機能を停止した。NTT東日本の代表取締役副社長 大木一夫氏は顧客に謝罪したうえで、「今回の事象を教訓に次世代ネットワーク(NGN)を安心安全信頼のネットワークにしたい」と語ったが、緊急通報までも利用できなくなった今回の障害で、同社の技術に対して不信感が広がりそうだ。 複合的な要因で処理能力オーバー 障害が発生したのはBフレッツ(約100万契約。うち、ひかり電話契約は約50万)、フレッツ・ADSL(約126万契約)、フレッツ・ISDN(約1
謝罪する大木一夫副社長(中)と、ネットワーク事業推進本部の吉村辰久設備部長(右)、コンシューマ事業推進本部の安田雅美営業推進部長 NTT東日本のネット接続サービス「フレッツ」と、IP電話「ひかり電話」が5月15日夕から7時間にわたって一部で利用できない状態になった問題について、同社は16日午後に会見を開いて詳細を説明し、謝罪した。 障害の原因はルータの処理能力オーバー。都内にある1台のルータの障害が、同社管内の約4000台のルータに3秒間で伝わり、うち約2000台が機能を停止。北海道、宮城県、群馬県など14都道府県で一斉に障害が起き、ひかり電話は「119番」「110番」など緊急電話も使えなくなった。 同社副社長の大木一夫・ネットワーク事業推進本部長は「当社のIP網で起きた過去最大の故障。みなさまに多大なご迷惑をかけ、誠に申し訳ない」と謝罪しつつも「これを教訓に安心・安全のネットワークを構築
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く