かつて京浜急行高架下に違法風俗店が軒を連ねた横浜市中区の黄金町。県警などによる一掃作戦で違法風俗店の営業はなくなったが、8月末に横須賀市の不動産会社役員の男(47)が、空き店舗を無免許でレンタルルームとして貸し出していたとして、宅地建物取引業法(宅建業法)違反の疑いで伊勢佐木署から家宅捜索を受けるなど、形を変えた違法利用が明らかになった。浄化に取り組む関係者は「油断すれば、元に戻りかねない」と警戒する。 ■元のもくあみ 「敷金礼金なし、保証人不要、水商売風俗営業可、外国籍OK」―。今回、家宅捜索を受けたレンタルルームとは別に、以前風俗店だった空き店舗入り口に、今もポスターの誘い文句が並ぶ。 県警によると、家宅捜索を受けた不動産会社役員の男は、レンタルルーム計20店約40部屋を経営。複数の部屋の権利者から1室月1万~2万円で借り、1日千~3千円程度で利用者に貸していた。調べに対して男は