【スンボレン(ノルウェー南部)=末続哲也】ウトヤ島の乱射事件で、地元警察は、単独または2人のノルウェー人による犯行との見方を強めている。 逃げ場のない小さな島で、武器を抱えて群衆に近づき突然銃撃を始めた容疑者の行動は、計画的に大量殺人を狙ったことをうかがわせている。 地元メディアが捜査当局筋の話として伝えた内容や目撃証言によると、銃撃現場で身柄を拘束されたアンネシュ・ブレイビック容疑者(32)は、警察のマークが入ったセーターを着てウトヤ島行きのボートに乗り込み、その際、「島の警備に行く」と周囲を安心させたという。 島の東岸に着くと、キャンプに参加していた若者らに集合するよう声をかけ、集まってきたところで発砲した模様だ。自動小銃のほか、拳銃、散弾銃も所持していたとされる。