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ブックマーク / himiko-no-otoko.hatenadiary.org (4)

  • わが妻、卑弥呼による謎の呼びかけ - わが妻 卑弥呼

    「みんな!収穫の季節だよ!」 卑弥呼は、国民たちに威勢よく呼びかけてみたかったのに、肝心の呼びかけるべき内容が見つからなかったらしく、唇寒さに「収穫の季節」という言葉を持ち出したのだった。しかし残念ながら、この春には稲以外のものを植えた覚えはないし、周囲を見渡しても果実のようなものは何も見あたらない。 「収穫…ですか。何を収穫いたしましょう?」 卑弥呼はしまったという顔をしたが、こういう時でも、自説を撤回したことがない。 「いやぁああ、見渡す限りの緑、むしろ収穫できないものがないくらいじゃないか。何でこそんな愚問を…べたことがないから収穫しません、というのは創造力を放棄しているに等しいだろう。これからは斬新な発想がないと国など滅びてしまう。この国の将来が心配でならない!」 と言い張るものだから、ここ数ヶ月、あらゆるものを収穫させられて腰が痛くて、日記が書けなかった。言われてすぐ、国民たち

    わが妻、卑弥呼による謎の呼びかけ - わが妻 卑弥呼
    Midas
    Midas 2008/07/03
    わが国が成果主義を導入した結果、もたらされた最初の弊害の例である
  • わが妻、卑弥呼の「勝ち組」話 - わが妻 卑弥呼

    わが、卑弥呼の口癖はいろいろあり、その一つ一つが耐えがたいのだけど、もっとも不快な口癖は「わたしは勝ち組」だと思う。 そもそも、「勝ち組」の「勝ち」はともかく、「組」がわからない。卑弥呼が大王で、他は卑弥呼に従うしかないのだから、「勝ち人」であって「勝ち組」と複数形にする必要はないはずで、実は独り勝ちの状況を申し訳なく思っているのかもしれない、と勘ぐってしまう。そんなぼくの気持ちは知るよしもなく、卑弥呼は「勝ち組」「勝ち組」と朝から晩まで騒々しい。 彼女が勝っているのは周知の事実で、それを確認すればするほど「何度も確認しなければならないということは、もしかしたら当は勝っていないのか?」という疑念が沸いてくる。真実を100回言えば、それは嘘になる。いくら言いたくなったとしても我慢した方がよいと卑弥呼に伝えたら、 「それは困る。言わないと禿げるんじゃないかと思う。言いたい放題言っているが、

    わが妻、卑弥呼の「勝ち組」話 - わが妻 卑弥呼
    Midas
    Midas 2008/03/21
    CEOたちが周囲からの雑音に耐えれず「そうだ!いい音聞けば!」と純金ケーブルに何万も払ったり「『パソコン』から『オーディオ』の世界へ」起業したりする現状を鑑みると、ボーズ博士=埼玉県人説も否定できない
  • わが妻、卑弥呼と稲作農業 - わが妻 卑弥呼

    わが、卑弥呼は、初めてわたしと出会った頃は、美しくなくはなかったが、みすぼらしい身なりをした、ただの若い女だった。生まれつき王になる資格を備えているというわけではない、たたき上げの大王だったのだけれど、彼女がここまでのぼりつめたのは、その忍耐力ゆえだった。 今では想像もつかないかもしれないが、昔の彼女の忍耐力は異常とも言えるほどだった。彼女は、まずすぎて誰もべない部位をべて暮らしていた。いくら抜いても細かい毛が残ってしまう鹿の皮や、石みたいに硬くて、誰もが残す熊のかかとなどをあえてべた。もちろん、硬い部分よりも硬くない部分の方が好きなのだけれど、誰もべない部分を常することで、彼女は狩りに参加したり結婚して家庭に入ったりしなくても生きていくことができたのだった。 のんびり暮らすことの代償として、彼女の顎は縄文人を思わせるほど大きく発達し、周囲から「弥生人じゃないみたい」と揶揄され

    わが妻、卑弥呼と稲作農業 - わが妻 卑弥呼
    Midas
    Midas 2008/03/17
    このライフハックにはスキルの社会的伝達という肝心なことが書いてない。なぜだろうか。さらにはスキルアップの秘訣についても教えて貰いたいものである
  • わが妻、卑弥呼とくだもの祭り - わが妻 卑弥呼

    まだまだ寒い日も多いが、日一日と、確実に気温が上がってきたように思える。真冬の間は、分厚い熊の毛皮を着ていた人々も、軽量でお洒落な鹿の毛皮に着替え始めた。お調子者は、特製の、角が着いたままの毛皮を着て肩で風を切って闊歩している。春はもうそこまで来ている。 しかし卑弥呼の、 「あと一ヶ月もすると、くだもの祭りだねぇ」 という一言で、たちまち周囲は、真冬を思わせる凍てついた空気に包まれてしまった。 「くだもの祭り」とは、かつては皆が楽しみにする祭りだった。腐りかけの蜜柑の中に石を仕込んで殺傷力を高めたものを、文句を言いながら川に向かって投げる。蜜柑が当たって浮かび上がってきた間抜けな魚を捕獲し、それを焼いてべたあと、デザートとして苺を皆で頬張るという祭りで、この祭りのために川面めがけて石を投げ、命中率を高めたりしていたものだった。しかし、「おいしいだけではつまらない」と思った卑弥呼が、 「で

    わが妻、卑弥呼とくだもの祭り - わが妻 卑弥呼
    Midas
    Midas 2008/03/03
    くだものの「くだ」は、結果の「果」だしなぁ。。
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