産経新聞が6月9日、就職に失敗して自殺する大学生の数が初めて1000人を突破したと報道した。自分の価値が認められず、激しく落ち込み、自殺する学生が増えているという悲しい記事であった。就職難が改善される見込みのない韓国から見て、他人事とは思えない。韓国の新聞も産経新聞の記事を大々的に引用した。テレビのニュース番組も、主なニュースとして紹介した。 ところで、産経新聞が取り上げた「(日本の大卒者の)就職率は2011年91.0%、2012年93.6%」という数字にびっくりした。就職率が93%を超えているのに就職に失敗して自殺する人が増えているというのは、就職できないことが問題なのではなく、他に何か原因があるのではないかと思わずにいられない。 というのは、韓国の大卒就職率はここ10年以上50~60%に過ぎないからだ。 韓国の文部省にあたる教育科学技術部が2010年8月と2011年2月に2年制と4年制