「X-R管理図(X-R Chart)」は、工程の状態について最も多くの情報が得られる管理図で、例えば寸法、硬度、感度、時間、温度、抵抗、電流、抗張力などの品質特性を計量値で管理する場合に多く用いられます。X管理図は、分布の平均値の変動によって製造工程を管理し、R管理図は、ばらつきの変動によって製造工程を管理するためのものです。通常、この2つの管理図は、X-R管理図として一緒に用いられます。 なお、X-R管理図の「X」は本来は「xバー」といいます。本稿では表記上の都合により、これを「X」と表記しています。従って、Xは、抜き取ったサンプル(試料)n個のデータ(xi)の平均値(Σxi/n)を表しています。 また、「P管理図(P Chart)」は、不良率管理図(Defective Unit Chart)ともいわれ、不良個数(Pn)を検査個数(n)で除した不良率(P=ΣPn/n)を管理する場合に用い