「畳み込み(畳み込み積分):convolution」をできるだけ簡単に説明してみる。 畳み込みは電気回路の学習で必ず登場する次のようなもの。 関数f(t)と関数g(t)の畳み込みは∫f(τ)g(t-τ)dτで定義される。 覚えてしまえばそれまでだけど、そもそも「畳み込み」とは何なのか? 何のために使うのか。そして、なぜこのような式になるのだろうか? □そもそも「畳み込み」とは何か 2つの異なる関数f(t)とg(t)から、新しい関数h(t)=∫f(τ)g(t-τ)dτを作る操作。 □何のために使うか 電気回路に信号を入力した時の応答関数を知るため。 別の言い方をすると、「電気回路に、ある信号を入力したら、どのような出力が得られるだろうか?」という問いに答えるため。 入力信号をf(t)、回路の単位インパルス応答(時刻0に値1を入力した時の応答)をg(t)で表すと、入力信号に対する応答関数が先ほ