Djangoの主たる貢献者、ジェイコブ・カプラン=モスは偉大な人物だ。だが、本人は自分自身を「英雄的プログラマー」ではないとしている。 PyConの基調講演で彼が語ったように、スーパープログラマーか、弱小開発者か、という二分法は全くの間違いだ。 しかも、それは害悪ですらある。開発者を「一流」か「三流」かで判断しては、その中間の存在を無視することになると彼も述べている。その結果、優秀な開発者は長時間にわたって酷使させられ、一方では劣等プログラマーには仕事が与えられず、業界でのキャリアを積めないという状況はよく起きている。どちらも好ましいことではない。 人はみな並の人間だ世間の評判通り、カプラン=モスをDjangoの発案者、あるいは共同開発者とするのは、実は適切ではないかもしれない。しかし、多くの人は彼を素晴らしいプログラマーと評し続けるだろう。 実際には違う。少なくとも、彼自身の基準ではそう