大日本住友製薬は19日、国内初の馬向けの胃潰瘍(いかいよう)治療薬を7月1日に発売すると発表した。 国内の現役競走馬の半数以上がストレス性の胃潰瘍とみられており、競走馬にとっては朗報になりそうだ。 この治療薬は人間向けの胃潰瘍薬と同じ成分を含み、動物薬大手の米メリアルが製造し、大日本住友が販売する。海外では20か国以上で売られているが日本では未承認だった。これまで日本では馬の胃潰瘍の治療に、人間の薬を転用するケースが多かった。 大日本住友によると、競走馬は緊張を強いられるレースや日々の調教、長距離の移動などで、強いストレスにさらされている。 獣医師による内視鏡を使った最近の臨床結果では、少なくとも半数以上が胃潰瘍を発症していたという。