アナフィラキシーの自己注射薬 急激な症状、素早く緩和 東京都の主婦A子さん(30)の長女(3)は、生後間もなく、卵や小麦、大豆などの食物アレルギーがあることが血液検査で分かった。これらの食品を避けていたが、2歳になり、小麦のパンを病院で試験的に一口食べたところ、全身に湿疹(しっしん)が現れて唇や手足が腫れ上がり、せきこんで呼吸困難になった。オーツ麦入りのカレーでも同様の症状に陥り、救急車で病院へ運ばれた。こうした強いアレルギーは「アナフィラキシー」と呼ばれ、最近、症状を抑える薬剤を自分で注射する「自己注射薬」が使えるようになった。 アナフィラキシーは、異物が体に入った時に過剰に反応するアレルギー症状の一種。ハチ刺され、食品や医薬品などが原因となり、数分から1時間以内に呼吸困難、嘔吐(おうと)、発疹(ほっしん)、下痢など複数の症状が現れる。食物では、そばやピーナツで起きやすいが、子どもは牛乳
「高度な医療が必要な患者は1000人に1人。地方に必要なのは、何でも診られる総合医です」。医療についての持論を語る時、村上さんの口調は熱を帯びる 「行く、夕張へ」医師が即断 北海道夕張市立総合病院の講堂で、村上智彦(ともひこ)さん(45)が熱っぽく語り始めた。 「医療機関は病気のプロだが健康のプロではない。市民自身が健康への意識を高めることが大切です」 財政が破綻(はたん)した夕張市にわざわざ来てくれる先生とはどんな人なのか。講堂を埋め尽くした市民の視線が、村上さんに注がれた。 かつては10人を超えた時期もあった同病院の常勤医は、わずか2人に減っていた。そこに村上さんが加わったのは先月25日。講演は「市民や職員に自分の考え方を知っておいてもらいたい」と、着任の半月前に開かれた。 約45億円の負債を抱える同病院は、市が財政再建団体になる新年度から、民間に運営を委ねる「公設民営」の医療機関にな
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