【ロスカボス(メキシコ)=今井隆】野田首相は18日午後(日本時間19日未明)、ロスカボスでロシアのプーチン大統領と初めて会談した。 停滞している北方領土交渉を「再活性化」させることで一致し、実質的な議論を進めるため、玄葉外相が今年夏にモスクワを訪問することで合意した。 会談は約30分間行われた。首相は領土問題について「解決しなければならない問題だ。これまでの諸合意、諸文書、法と正義の原則に照らして、実質的な協議を始めたい。(柔道の)『始め』の号令をかけることに合意したい」と述べた。大統領は「話し合っていく用意がある。外務省間で話し合わせよう」と応じた。 首相はまた、石油・ガス開発事業「サハリン3」への日本企業の参画に期待感を表明。両首脳は、経済協力を「互恵の原則」に従って進めることで一致した。