2試合で笛を吹いた上川徹主審(43)と広嶋禎数副審(44)。世界レベルの戦いを直接目にする2人は、日本代表について「(出場チームで)一番、戦っていなかった」と辛口に評価した。 上川主審は「強いチームは汗をかいている」ときっぱり。日本は、地道にボールを追い掛ける泥臭い部分が欠けていると、映った。広嶋副審は「相手ボールにプレスをかけることをさぼったら、幾ら技術のある選手がいても勝てない」と指摘した。 技術面では、ボールを奪い取ろうとする場面で、体格で劣る日本はどうしても反則が多くなる。上川主審は「Jリーグの試合でしっかり、反則を指摘していきたい」と改めて強く思ったといい、「そうすることで、選手には反則なしでボールを奪う技術をさらに磨いて欲しい」と話した。 4年前の日韓大会にも出場した上川主審は今回、世界のサッカーは、プレーのスピード化が進んでいると実感した。「無駄な動きがなくなり、先を考えたプ
千利休の高弟で、桃山時代の茶の湯をリードした大名茶人、古田織部(おりべ)を主人公にした漫画がある。山田芳裕さん(38)の『へうげもの』(講談社「モーニング」隔週連載)。茶の湯の漫画というのも珍しいが、武勲を挙げるか、数寄(すき)の世界に生きるか迷う姿を破天荒な想像力で描いて、めっぽう面白い。(前田恭二) 大リーグで日本人選手が活躍する前作『ジャイアント』(モーニングKC、計9巻)を執筆中、茶の湯に興味を持ったという。「日本人選手はよくサムライと呼ばれる。しかし『葉隠(はがくれ)』にしても偏執的に感じるし、今のおれらが目指すには違和感がある。日本人がどういうものか突き詰めて考えた時、もう一つ、茶の湯があるだろう、と」。千利休の資料を調べ始め、そこで織部に出合った。 物語は30代から始まる。武士でありながら、主君・織田信長の所持する香木・蘭奢待(らんじゃたい)や南蛮服に陶然とし、茶釜・平蜘蛛(
一風変わった農大のキャンパスライフを描く『もやしもん』が話題だ。『げんしけん』『のだめカンタービレ』などそのほかの大学マンガの人気も沸騰中。新入学シーズンを前に、作者、石川雅之さんのインタビューでその魅力を探ってみた。(佐藤憲一) 『もやしもん』(講談社)の舞台は東京郊外の架空の農業大学。異色のキャンパスを選んだのは、石川さんが大阪府立大学の農学部(当時)、担当編集者も東京農業大学の近くで暮らした経験を持つことがきっかけだった。 「子供のころ大学の中を通ると、牛や馬が歩いていたし、醸造学科を持つ大学もある。いったい何をしている所だろうと疑問がわいてきた。僕自身、お酒が好きですしね」 上京し農大に入学した種麹(たねこうじ)屋の息子、沢木。なぜか極小の菌が見える能力を持ち、教授や先輩たちの巻き起こす騒動にてんやわんやの日々――。 田んぼや牧場のあるのどかなキャンパスに、学生たちの破天荒な行動が
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く