2014年4月15日のブックマーク (2件)

  • 『蒼き狼』

    私の好きな成吉思汗の物語は、これまで多くの作家が手掛けている。いろいろな作品を読んだが、戦いそのものの過程には詳しく触れていない書が一番好きだ。 広大な土地を制圧する途上、愛妾を亡くしたばかりの成吉思汗が、帳幕で贅沢な調度品と豪奢な事を楽しむ部下の武将たちの姿を垣間見る。その彼が質素で暗い自分の帳幕に一人こもり、貧しかった一族を豊かにするのが己の望みであり、これでよかったのだ……とみずからに言い聞かせる場面が泣かせる。 リーダーという宿命を負った者は、周囲に何と言われようと自分の尺度を信じて前に進まねばならぬことも、全体最適のために一人耐え忍ばねばならぬこともあるのだ。

    『蒼き狼』
    Minto_Strategy
    Minto_Strategy 2014/04/15
    メモメモ>『蒼き狼』 - 経営者の一冊
  • ニーチェ、ヤスパース、フランクル……西洋哲学者の金言

    時代を超えて私たちの胸を打つ、哲学者たちの名言の数々。大ベストセラー『超訳 ニーチェの言葉』の著者が厳選、“超訳”してお届けする。 実は私たちは善悪の基準というものを持っていない。善悪と言いながら、ほとんどの場合は自分の損得や欲得で判断している。だからしばしば自分に都合のいいものが善で、都合の悪いものは悪とみなされる。 一方で宗教的な善悪や社会の伝統的な善悪といったものが私たちの生活を律している。しかし、それは善悪の一つの基準であって、それが当に正しいのかどうかはわからない。何が正しくて、何が正しくないか、などというのは時代や環境によっていかようにでも変わるからである。 ニーチェは彼が生きていた当時の世間の常識、善悪の基準だったキリスト教的な道徳がいかに薄っぺらなものであるかを見破って、『善悪の彼岸』で批判した。この一節にある「善悪の判断の向こう側」とは善悪の彼岸、要するに善悪を超えた領

    ニーチェ、ヤスパース、フランクル……西洋哲学者の金言