最近、やたらと豆乳が目につく。それも「豆腐が作れる豆乳」という、本格的なやつが。 普段まったく豆乳を飲まないし、わざわざニガリを買ってきてまで豆腐を作ろうとは思わないが、なんだか気になる。なにか見落としてやいないか? 一体なんだ? …そうだ、湯葉だ。湯葉を忘れていた。これで湯葉を作ろう。しかもいつも食べているような薄い物ではなく、分厚いやつを。自分で作るなら、厚さは自由に調節できるはずだ。 目指せ、超厚湯葉! (高瀬 克子) 湯葉とわたくし たとえば居酒屋で。「ものすごく湯葉な気分だぜ!」と思って注文したのに他の人の箸がどんどん伸び、思うように湯葉を口に出来なかった、という経験はないだろうか。 私はある。ものすごくある。 さらに、たとえば和食屋で。おいしそうな湯葉がチンマリした器にチンマリした量しか盛られておらず「湯葉、もう終わりか」と思った経験はないだろうか。 私はある。わりとある。 そ