先日、某有名俳優の長男が大麻取締法違反で逮捕された。これだけではなく、この1年程、大麻に関する検挙数が非常に増えていることは、皆さんも感じられていることと思う。少なくとも、大麻をターゲットとして、警察といわゆる「マトリ」(厚生労働省地方厚生局麻薬取締部)が非常にアクティブに動いていることは事実だろう。 最近、世間はとかく大麻に関しては肯定的な雰囲気になっているような印象がある。曰く、「タバコより余程害が少ない」「依存性の問題はない」云々……ネット上では、このような論調がむしろ多数派になっているというのが現状だ、といってもいいだろう。 しかし、だ。この手のことを脊髄反射的に発言(というか放言)している人々は、果たして大麻というもののことをどれだけ知っているというのだろうか?使用者側の肯定的な意見をつまんでいるだけで、薬理的見地や、社会における大麻の及ぼす影響、という視点が、彼らの意見には驚く