このトピックは「西洋医学とホメオパシー」からの続きです。そちらから順番に お読みください。 昨日触れたバンヴェニストの「希釈実験」は実に興味深い結果を示しています。 実験モデルは、IgE抗体を含んだ溶液を段階的に希釈していき、その希釈溶液を好塩基球を 含んだ別の溶液に加えることで誘発される「脱顆粒現象」の程度を数値化してグラフに示す というものです。 実験は2層的な結果を示しました。 つまり、濃い溶液から徐々に薄めていく過程では、やはり「常識」のとおり脱顆粒現象の 程度は弱まっていったのです。薄めれば薄めるほど、効果が弱くなると言うことです。 しかし、それがさらに希釈を続けていき、「超希釈状態」になったとたんに再び脱顆粒現象の 程度が強まってきたということです。 つまり、横軸に溶液の濃度をとり、縦軸に脱顆粒現象の強さを表したグラフを書いた時に、 縦軸に示された脱顆粒現象の程度はU字型の曲線