脳の研究で知られる東北大学の川島隆太教授は28日、ヤマハ発動機との共同研究に基づき、「ギア付きの自動二輪車に乗ることが脳機能を高める」との見解を発表した。 研究は、二輪車利用者と非利用者へのアンケート調査や、医療機器を用いた脳活動の計測などを通じて行われた。走行中のライダーの脳活動を計測した結果、スクーターよりも、複雑な操作が必要なギア付き二輪の方が、加速、カーブ、停止などのタイミングで脳の活動量が大幅に増えていることが確認できたという。 また、バイク通勤を2か月間継続した人と、バイクを使わない生活を続けた人にアンケート調査した結果、バイク通勤をした人は、バイクを使わない人よりも、「身体の不調」「ゆううつな気分」「仕事の負担感」などの精神的な健全性を測る項目で、改善がみられたという。