「吹奏楽の聖地」と呼ばれた普門館(東京都杉並区)の一般公開が11日、大盛況で幕を閉じた。5日からの1週間でのべ1万2千人の吹奏楽ファンらが訪れ、憧れのステージで最後のひとときを過ごした。 普門館では、全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学校、高校の部が長年開かれた。イベントは普門館を所有する宗教法人「立正佼成会」が吹奏楽ファンへの感謝の思いを込めて企画した。 最終日の11日は朝から列ができ、午前10時に開場した。混雑を避けるため30分ごとの入れ替え制とし、約3800人が舞台に足を踏み入れた。 千葉県松戸市の介護職員、金井瞳さん(28)は妹の太田愛さん(25)と訪れた。「中学1年の時に全日本(吹奏楽コンクール)に出場し、舞台に立った。普門館がなくなるのは寂しいけれど、心にずっと残り続けています」と話し、普門館大ホールからの景色をカメラに収めていた。 この1週間、かつ