今年の3月に慶應義塾大学を卒業したばかりの武藤嘉紀。卒業から4カ月でブンデスリーガへ移籍するというスピード出世は、長友佑都を彷彿とさせる。 5月30日、FC東京の武藤嘉紀選手がブンデスリーガのマインツへの移籍を決めたことが正式に発表されました。契約期間は4年、移籍金は約4億円(300万ユーロ)と報じられています。プレミアリーグの名門、チェルシーからも約7億円(400万ポンド)の移籍金で獲得オファーを受けていましたが、武藤選手が選んだのはドイツの中堅クラブでした。 Jリーグ関係者に話を聞くと、武藤選手に提示された移籍金の額は好意的に受け止められています。近年、Jリーグから欧州のクラブに移籍する選手は数多く出てきていますが、その移籍金は必ずしも高いとは言えない状況が続いていたからです。たしかに、営業収入が約31億円(J1平均・2014年度)のJクラブにとって、それだけの値段で選手が売れる可能性