『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』(日本語版)のあとがきには、翻訳、監修した木下誠氏によってこう書かれている。 『ア ンテルナシオナル・シチュアシオニスト』には、その扉あるいは裏表紙に常に「『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト』に発表された全てのテクストは、 出典を明記しなくても、自由に転載、翻訳、翻案することができる」と書かれている。しかし、シチュアシオニストにとってこの銘記は、ブルジョワ的私有概念 を無視した、運動に資する「海賊出版」を自由に行ってくれという意味であり、資本主義システムに嬉々として組み込まれた大出版社がこれを利用することに対 しては、彼らは「事実行為」によってあくまでも闘うという態度を貫いた。(……)したがって、本書もまた「出典を明記しなくても、自由に転載、翻訳、翻案 することができる」。そのようにして本書が活用されることを願う。 以下にアップするのは『オン