中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の停止は、スポーツイベントにも影響を与えそうだ。スタジアムによっては、数万人単位の観客を収容するところもある。球団や施設は電力消費の多い夏に向け、本腰を入れて対策を考え始めている。 プロ野球中日ドラゴンズの本拠であるナゴヤドーム。真夏の電力消費は、一般家庭約6千世帯分に当たる。中日球団は節電策の検討を始めた。 プレー中の照明を減らすことや、エアコンを弱めることがその中身。ドームで次に試合がある22日までには結論を出すつもりだ。坂井克彦球団社長は「どのくらいまでやるべきなのかを、世間の動きを見ながら決める」と話す。 6〜8月にサッカーJリーグのナイターが3試合ある豊田スタジアムは、節電効果を試算した。 「ピッチを照らす照明の数を3分の2にして明るさを1000ルクスにすると、1時間当たり120キロワット(一般家庭約280世帯分)の節約」。「試合