JR東日本盛岡支社は5日夕、SL銀河ナイトクルーズ(12月6日)に向けて蒸気機関車「SL銀河」の試験走行を行った。遠野市宮守町のめがね橋では、ライトアップされた橋を機関車が駆け抜け、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の世界を表現した。 地域住民、鉄道愛好家ら約100人が同市のめがね橋緑地公園に詰め掛けた。SLは煙を噴き上げながら橋を通過。力強く駆ける機関車に向かい、人々がシャッターを切った。 「銀河鉄道の夜」は、めがね橋や岩根橋を走る岩手軽便鉄道がモチーフとされる。同支社は作品の雰囲気などを味わってもらおうと同クルーズを企画した。同市宮守町のめがね橋「絆」作戦実行委の八重樫正昇(まさのり)委員長(68)は「SL銀河の力で地域をけん引してもらいたい」と期待した。 【写真=煙を噴き上げながら、めがね橋を走る蒸気機関車「SL銀河」。鉄道愛好家らが童話「銀河鉄道の夜」の世界観に触れた=5日午後5時41