ツエーゲン金沢となって最初の公式戦での集合写真。現在、クラブスタッフとして働く顔ぶれも見える 【宇都宮徹壱】 現在J2リーグで旋風を起こしているツエーゲン金沢は、今季J3から昇格したばかりの新参クラブである。前身は1956年設立の金沢サッカークラブであるが、現在の名称になってJリーグを目指すようになったのは2006年のこと。当時の所属は北信越リーグ1部であった。 ツエーゲン金沢となって、初の公式戦となったのは06年の北信越リーグ開幕戦、津幡市で開催された上田ジェンシャン戦である。あれからちょうど10シーズン。当時は雲の上の存在と思われていた、ジュビロ磐田やジェフユナイテッド千葉と、金沢は同じカテゴリーを戦い、しかも一時は彼らを上回る順位を保っていた。クラブ立ち上げ当時を知る人々は、どのような思いで今の状況を見つめているのだろうか。 「地域リーグ時代は、100人くらいのお客さんでしたからね。