17日未明に発生した米海軍のイージス駆逐艦フィッツジェラルドと、フィリピン船籍のコンテナ船が衝突した事故は、艦内の捜索の結果、行方不明となっていた7名全員の死亡が確認される残念な結果となりました。 さて、この事故についてネット上では、軍艦と商船が衝突して、軍艦の方に大きな被害があった事に驚きの声が見られました。軍艦、それもハイテクイメージの強いイージス艦に被害が出たこともあってか、意外に思われている方も多いのかもしれません。 しかし、過去の例をひも解くと、軍艦と商船の衝突事故では、年代や洋の東西を問わず、今回の事故と同じように軍艦の側が大きな被害を受ける例が多々あるのです。 千島艦事件フランスに発注された日本の砲艦"千島"が、日本に回航中の1892年(明治25年)11月30日、瀬戸内海の愛媛沖で英商船ラヴェンナ号と衝突。千島は沈没して、乗員90名のうち74名が亡くなります。事故そのものより