精神医学では、投薬を中心に治療が進められます。他の領域に比べて驚くほど多数の種類の薬剤が開発・販売されており、医師の処方を得て当事者は薬を受け取り、服用を遵守することとなります。 薬には、当然副作用がつきものです。例えばパキシルには、自殺企図や他害行為等の重篤な副作用があることが指摘されており、焦燥感のあるタイプのうつには向かないとされています。また、古くはハイミナール、少し前ではリタリン、現在でもハルシオンやマイスリー等の処方薬濫用が問題になっています。 こうしたことを理由に、極端な立場をとる者からは「精神医学は患者を薬漬けにして一生を過ごさせたり、人格を破壊したり、自殺や他害行為を増長させたりする非人道的な疑似科学であり、医学ではない」という、精神医学や精神科医を批判・非難する意見もあります。 続きを読む
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