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  • 観仏三昧的生活 |「仮面は語る―和歌山県の翁面―」

    「仮面は語る―和歌山県の翁面―」 (『保存会だより』45、2016・3) 大河内 智之 1 「翁」とは 芸能における「翁」について、『日民俗大辞典』(執筆西瀬英紀)から、やや長いが引用する。 【翁】:猿楽の演目で、祝福の祝言を行い、その場所をことほぐ内容を持ち、式三番ともよばれた。能の番組の最初に演じられ、ストーリーをもたない内容から「能にして能にあらず」といわれ、儀礼的曲目として扱われている。鎌倉時代にさかのぼる猿楽の祈祷芸の形を伝えており、演者は精進潔斎して舞台に臨むべきだとされる。楽屋に祭壇を設けて神体とされる翁面を飾り、演者一同は杯事のあと、面箱を先頭にして神幸になぞらえる形で舞台へと登場する(翁渡し)。「とうとうたらりたらりら」という呪文めいた謡に始まり、催馬楽や今様四句神歌をとりいれた祝言の謡が続き、青年が務める千歳の舞の間に、シテ方の司祭役の翁太夫は白色尉(翁)面を掛ける。

  • 観仏三昧的生活 |遊行寺宝物館・神奈川県立歴史博物館・神奈川県立金沢文庫「国宝 一遍聖絵」鑑賞記

    遊行寺宝物館 特別展 国宝 一遍聖絵 (10月10日~12月14日) 神奈川県立歴史博物館 特別展 国宝 一遍聖絵 (11月21日~12月13日) 神奈川県立金沢文庫 特別展 国宝 一遍聖絵 (11月19日~12月13日) 遊行寺宝物館リニューアルを記念した、一遍聖絵全巻公開展。ただし単なるお祝いではなく、神奈川歴博、金沢文庫と連携することで展示面積を広げ、絵巻を長大に鑑賞する展示環境を整えるとともに、多くの研究者の知見を結集させることで一遍聖絵研究の到達点を引き上げ、それをただちに共有化して研究環境をも整えた一大プロジェクトであり、これからのミュージアムの理想的な連携のあり方を実現している。 絵巻物という資料の性質上、展示替え・巻き替えが多いものと思っていたが、遊行寺宝物館では巻1、神奈川歴博では巻4,5,6,10、金沢文庫では巻2,8を全巻公開するなど、制限を極力減らし、来館者の「見る

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