白石町は30日、同町新拓の農業用ため池「有明貯水池」に置く太陽光発電のパネルが多数損壊していることを明らかにした。台風17号の強風の影響。台風18号が接近する恐れもあり、町は警戒を強めている。 町によると、太陽光システム販売施工のウエストエネルギーソリューション(広島市)が水面3万1120平方メートルを町に借り、プラスチック製の台を浮かべパネル約9500枚を設置。2016年の発電開始で、年間最大約240万キロワットを九州電力に売電している。 台風17号で町では30・3メートルの最大瞬間風速を観測。パネルの約3割が台から外れたり、台ごと転覆したりしたという。町の担当者は「台風の接近は心配だ。感電の恐れもあり、町民が近づかないよう業者に安全管理の徹底を求める」と話した。(河野潤一郎)