光と闇。この象徴的な二項対立では、前者がいいやつで後者がわるいやつとされている。物語なんかでも、主人公は光の戦士だったりする。 昔から人間はそういうイメージを持っているようで、かくいう僕も光にあこがれはあった。しかし、それは幼き頃の話だ。現状を鑑みると、僕は光のイメージとは程遠い、ほの暗い闇の底でぬらぬらとうねる暗黒生命体である。 これでいいのか? 違う。そう答えるのは誰? 僕の中の僕。そうだ、世の中を照らしだすような光になりたかったんだ。僕の名前はフジワラなので、“フジワライト”だ。 (text by 藤原 浩一) 自分が映し出されるライトを作ろう 僕が世の中を照らす光になるとはどういうことか? きっと暗い闇が、僕から出た光によって切り取られるのだ。そこには僕が僕である証が示されているに違いない。きっとそうだ。 今日はそんな照明器具を作りたいというお話です。