「大麻グミ」による健康被害が相次いでいる問題で、武見敬三厚生労働相は20日の閣議後会見で、立ち入り検査の結果、製品から大麻の有害成分に似た「HHCH」が検出された、と発表した。21日に専門家部会を開き、22日にもこの成分を指定薬物に追加、規制する方針という。 東京や大阪で大麻グミを食べた人が搬送される事例が相次いだことから、厚労省や警察などが17日に医薬品医療機器法に基づき、都内と府内の5店舗を立ち入り検査していた。厚労省によると、都内の1店舗で、グミから大麻の有害成分「テトラヒドロカンナビノール(THC)」に似た合成化合物「ヘキサヒドロカンナビヘキソール(HHCH)」が検出された。厚労省はこの店舗に販売停止命令を出した。 HHCHは現在、規制の対象外だが、医薬品医療機器法の「指定薬物」に指定されると、販売や所持、使用が禁止される。21日の専門家部会で了承されれば、22日にもHHCHを指定