今、かつてなく野菜の輸入が増加しています。天候不順の影響で国内の出荷量が減っているキャベツでは、去年の同じ時期に比べて、なんと6倍。キャベツのほか、白菜やレタスも1か月の輸入量としては過去最高となっています。これまでも野菜が品薄になったことは幾たびもありましたが、これほど輸入量が増えたことはありませんでした。なぜ今、輸入が激増しているのか?その背景を探ってみると、天候不順や価格高騰だけにとどまらない意外な理由が見えてきました。 (経済部記者 佐藤庸介 加藤ニール) カット野菜の大手メーカー「サラダクラブ」が、3月1日に急きょ記者会見を開きました。萩芳彰社長が明らかにしたのは、「輸入キャベツの導入」です。ミックスサラダなどに使う千切りのキャベツが国産だけではまかなえなくなり、一部の商品を輸入モノに切り替えるというのです。 去年秋の台風や長雨それに冬場の低温の影響で、とりわけキャベツや白菜は小