持続可能な漁業をつくるため、情報発信やネットワークの形成などを行う東京海洋大学准教授の勝川さん。ネルソン・マンデラさんとの出会いと子どもの誕生をきっかけに、日本の漁業の改革に本気で取り組むようになったといいます。なぜ漁業の未来に警鐘を鳴らし続けるのか、お話を伺いました。 勝負できるフィールドを見つける 東京都杉並区の荻窪で生まれて、3歳のときに神奈川県横須賀市に引っ越しました。父が情報サービスを提供する大手企業の技術者だったので、家にはパソコンや黒電話をネットワークにつなぐ機械といった普通の家にはないような機器があって、小学生くらいからそういった機器で遊んでいました。父の影響もあって、コンピューター関係の仕事につくんだろうと漠然と思っていました。 その頃から、授業がつまらないと感じてあまり真面目に聞いていませんでした。それで内申が悪くて、私立の高校に行くことに。予備校みたいな高校で、クラス