「インターホン対応についてのお知らせ」。JR東日本の駅でこんな掲示が増えている。都市部の駅で改札窓口の「無人化」が進み、インターホンによる接客対応が導入されているのだ。主に利用者の少ない早朝時間帯だが、日中や夜に及ぶ駅もある。この流れのあおりを受けているのが、介助の必要な車いす利用者など障害のある人たちだ。関東の都市部で進む駅の「無人化」の実態を取材した。(共同通信=沢田和樹) ▽「1時間待ち」 「駅無人化によって、JRはさいたま市ノーマライゼーション条例に抵触している! ただちにさいたま市はJRに是正を求めよ!」 2月上旬、さいたま市役所2階にある記者室の資料ボックスに、そう書かれた広報紙が入っていた。作ったのは、さいたま市の障害者支援団体「虹の会」。多くの車いす利用者は、電車に乗る際に車両とホームをつなぐスロープを出してもらう必要がある。ただ、駅員のいない時間のある駅が増え、乗車まで長