私の故郷、静岡県浜松市佐久間町には町を挙げての駅伝大会があります。 毎年1月の最終日曜日に開催されます。 町内外から100チームが参加します。 山間地なのでアップダウンやカーブがたくさんあります。 ですから、ランナーたちには大人気の駅伝大会です。 私も地元駅伝チームのメンバーで、毎年走っています。 この小説は、佐久間駅伝が舞台になっています。 物語は単なる駅伝シーンだけではありません。 ランナーたちの生きざまを絡めながら描かれています。 臨場感あふれる実際の駅伝場面は手に汗握ります。 まるで、読者のみなさんがランナーになった気持ちになれます。 病気、けが、両親の離婚、父親の死、同僚の事故死、部下のけが、仲間との軋轢など。 ランナーたちには消し去ることのできない過去がありました。 ライバルチームとの壮絶な優勝争いの場面は迫力があります。 みなさんに自信をもってお勧めできる駅伝小説です。
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