作曲家でシンセサイザーアーティストの冨田勲(とみた・いさお)氏が5日午後2時51分、慢性心不全のため死去した。84歳だった。所属レコード会社が発表した。葬儀は7日、8日に親族のみで執り行われた。 長男で慶大教授の冨田勝氏がコメントを発表した。 【コメント全文】 今まで父の音楽を愛してくださったすべての方々に厚く御礼申し上げます。 父はドクター・コッペリウスを完成させたいという並々ならぬ強い思いを持っていて、倒れる一時間前までも楽しそうにそのイベントの打ち合わせをしていました。「11月までは死ねなくなっちゃったよ」と笑って言っていました。 父はもともと低血圧なので、立ちくらみのように意識が一時的に飛ぶことはよくありました。今回倒れた時も、徐々に意識が薄れていったと思われますので、本人はまた意識が戻るつもりでいると思います。 私は父にあれしろこれしろと言われたことは一度もありません