ヤマハは8月22日、試作段階のAI歌声合成ソフト「VX-β」をクリエイターに提供し、得られたフィードバックを基にソフトウェアを改善する実証実験を始めた。同社はこれまで歌声合成ソフト「VOCALOID」を独自に開発・販売してきたが、VX-βでは手法を変える。 VX-βは音楽制作ソフトウェア(DAW)上で動作するプラグインとして提供。これまでのVOCALOIDは、DAWとは別に動作する「スタンドアロン型」とDAW上で専用の編集エディターを立ち上げる形で提供しており、歌声を編集するにはDAW画面を一時的に離れる必要があった。VX-βはDAWを離れずに操作できるという。 VX-βでは歌声を「Powerノブ」というノブを回すだけでリアルタイムにコントロールできるとしている。これまでは声のハリや域成分の量などを個別に操作して歌唱表現を作りこむ必要があったが、Powerノブは複数の要素をまとめて変化させ
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