「大野病院事件の判決は、法律家の間では重視されない。一審判決でしかない。地裁の判断でしかない。法律の世界はそこが非常に厳しくて、原則として最高裁 (の判決)でなければ判例とは言わない」―。医療事故の調査機関の創設に向けて7か月ぶりに再開された厚生労働省の検討会で、前田雅英座長(首都大学東京 法科大学院教授)は、最高裁の判断を重視することを強調した。「反発する医療界をいかに説得するか」という問題に多くの委員が腐心する中、「言葉だけで、 だましてはいけない」との厳しい指摘もあった。 医療事故の原因究明や再発防止に当たる第三者機関「医療安全調査委員会」(仮称)の創設をめぐっては、11の病院団体で構成する「日本病院団体協議会」も意見を集約するには至っていない。 「医療界の反発をいかに抑えるか」という課題を抱えたまま、政局の行方が不透明な中で、法案化が暗礁(あんしょう)に乗り上げた格好になってい
「(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い」。筑波大付属病院の記者会見を聞きながら、麻生太郎首相のこの発言が脳裏に浮かんできた。 昨年8月、同病院で適量の4倍の抗がん剤を投与された女性が一時重症となる医療事故があり、病院は今月23日、その原因と再発防止策について会見した。 病院の発表によると、女性は5カ月前にも抗がん剤治療を受けており、主治医が受け持ち医に「前と同じ」と口頭で伝えた。受け持ち医は、記録を確認せずに別の治療法と勘違い。さらに、投与量を前回の治療法で計算する2重のミスを犯し、「存在しない治療法」を行ってしまった。 明らかに医師に責任があるように思えるが、病院側の認識は少々異なる。 説明によると、抗がん剤を使用する治療法は500種以上あり治療法や容量を誤りやすい状況にあったという。さらに、「医療現場は迅速な判断が必要な場合もあり医師としてやむを得ない部分もある」という。
勤務医から田舎で個人医院を開業。医療ネタ、マンガや本など思いつくまま、気の向くまま。いつも読んでくださる皆さんに感謝、感謝で頑張っています。 日本の裁判所は 「ミスによる医療過失」と 「どんなに努力しても防げない合併症」 の区別がついていないようです。 司法によって どんどん狭まる医療範囲。 今度はアンギオをやって、 結果が悪ければ 7000万。 順大静岡病院の医療過誤損賠訴訟:順天堂に7100万円支払い命令 /静岡 ◇過失認め順天堂に--地裁沼津支部判決 毎日新聞 2009年2月26日 地方版 http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090226ddlk22040136000c.html 順天堂大静岡病院(伊豆の国市長岡)で函南町の女性(当時34歳)が死亡したのは、病院側が手術後の注意義務を怠ったためとして、女性の遺族らが同病院を経営する学校法人順
◇過失認め順天堂に--地裁沼津支部判決 順天堂大静岡病院(伊豆の国市長岡)で函南町の女性(当時34歳)が死亡したのは、病院側が手術後の注意義務を怠ったためとして、女性の遺族らが同病院を経営する学校法人順天堂(東京都文京区)に約1億円の損害賠償を求めていた訴訟の判決が25日、地裁沼津支部であった。千徳輝夫裁判長は同病院の過失を認め、約7100万円の支払いを命じた。 判決によると、女性は鼻血が止まらず、06年2月に同病院に入院。同年3月、出血を抑えるために右足の付け根からカテーテルを挿入して血管をふさぐ物質を注入する血管塞栓(そくせん)術を受けた。術後、止血のため右足のつけ根を重しで圧迫されてベッドで寝かされ、翌朝に歩いたところで倒れ、3日後に肺梗塞(こうそく)で亡くなった。 裁判では、原告側が「重しで長時間圧迫したため、血の塊ができて肺に詰まった」と主張。病院側は「1~2時間程度しか重しを置
映画「おくりびと」は、青木新門(しんもん)さんの著書『納棺夫日記』(文春文庫)から生まれた。 青木さんが納棺の仕事を始めた昭和40年代初期は、自宅で亡くなる人が半数以上。「枯れ枝のような死体によく出会った」。ところが、病院死が大半になり、「点滴の針跡が痛々しい黒ずんだ両腕のぶよぶよ死体」が増えた。「生木を裂いたような不自然なイメージがつきまとう。晩秋に枯葉が散るような、そんな自然な感じを与えないのである」と記している。 病人が口から食べられなくなると、栄養補給に行われる点滴。今や、技術はさらに進み、胃や腸に直接、管を通して栄養を入れる「胃ろう」や「腸ろう」があたりまえだ。 しかし、こうした患者を看取る医療者や介護者は強い疑問を抱いている。「胃ろうにすると、枯れ木が倒れるように死ねない。私はしたくない」(特養の施設長)、「末期の人に胃ろうなどで過度の治療をすると、皮膚の色も変わり、むくみで顔
医療・介護破壊ドラマと化した連続テレビ小説「だんだん」に現役看護師が怒り→介護職から看護師になった方からもコメントが「看護師資格を持たない看護実習生が勝手に分娩に参加し、新生児を触るなどすれば、違法行為で、病院は記者会見沙汰」NHKは違法行為を助長するシナリオを全国2000万人以上の視聴者にそのまま垂れ流し どうやら NHKは産科医療破壊を目指している らしい。 そもそも 40代初産 なんて高リスク妊婦の典型である。 事前に入院、予定分娩で帝王切開適応 が普通だろう。ところが、 いきなり40代妊婦が産気づく という話になるのである。恐ろしい。 松江第一病院は高リスクの高齢初産妊婦を産科が管理しない病院 という設定なのだ。しかも ただの看護実習生のめぐみが、分娩室でプロの看護師と同じ扱いを受けている描写 がある。凄いな。 看護実習生は、実習中の消化器内科を放って置いても、勝手に分娩に参加でき
【ワシントン=増満浩志】米国立衛生研究所(NIH)の研究チームが、「豊富な食物繊維など心臓に良い食事ならば、体重の減量は摂取カロリー次第で、炭水化物が多くても脂肪が多くても変わらない」という実験結果を、26日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した。 研究チームは、30〜70歳の男女の肥満者811人に、4種類の減量法のいずれかを試してもらった。4種類は、脂肪、たんぱく質、炭水化物の3大栄養素の割合を変えたもの。どれも食物繊維が多く、心臓に悪い飽和脂肪酸とコレステロールが少ない。 摂取カロリーや運動の目標を各自設けて取り組んだ結果、2年間にわたって平均4キロ・グラムの減量効果を持続できた。効果は3要素の割合には関係なく、カロリーの摂取量と消費量の差に左右された。
1.HIVに対するCTLのはたらき HIVはヒトに感染すると激しく増殖するが、やがてウイルス量の上昇は抑えられる。HIV感染に対して、 ヒト免疫系はインターフェロンやナチュラルキラー細胞等による自然免疫系に続いて獲得免疫系を誘導する。 急性感染期には中和抗体はほとんど認められないが、細胞傷害性T細胞(CTL)応答とともにウイルス量が減少するため、 CTL応答がHIV封じ込めに重要であると考えられている(Fig. 1)。しかしながら、ヒト免疫系ではHIVを完全に排除することはできず、 多くの感染者では慢性持続感染が成立して病態が進行する(Fig. 1)。CTLがどのようにHIVを抑制するか、 HIVはどのようにCTLを中心とする免疫応答から逃避するかを理解することは、重要な課題であるばかりでなく、 今後のワクチン開発に必須であり、世界中で盛んに研究されている。 CTLは、HLAクラス分子に提
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