「十分な説明もなく、いきなり『クリニックを閉じなさい』と通告してきました。食い下がろうとしても『理事会で決定したことだから』と一方的に押し切る。ボクを頼りにやってくる患者さんは、末期がんや通常の病院治療では痛みがとれないような、行き場のない人ばかり。患者さんを平気で放り出す女子医大(東京女子医科大学病院)の理事会は、きわめて不誠実でした」 川嶋朗先生(56)が、語気を強め怒りをあらわにする。川嶋先生は「東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック」で、漢方などの東洋医学、欧州で一般的なホメオパシーなど、西洋医学では改善しない患者のための代替医療に従事。西洋医学と東洋医学の「いいとこどり」をしたオリジナルの総合医療を行っていた。 ところが昨年7月末、理事に呼び出され、赤字を理由に突然、閉鎖決定を言い渡された。そもそも女子医大側が、クリニックの医師を2人から1人に減らしたことによる収入減が