29日に行われたドラフト会議では、注目の花巻東・菊池雄星投手(18)の交渉権を6球団の競合の末、西武が獲得。引き当てた西武は狂喜乱舞しているが、将来のメジャー挑戦を視野に入れる菊池自身にとっても、西武は願ってもない球団といえそうだ。 「メジャー? その辺はお答えは…まだ交渉権を獲得しただけですから」。それまで満面に笑みをたたえていた西武・前田球団本部長が、表情を引き締めた。 ドラフト直前まで、メジャーか、国内かで悩み、「日本の方全員に認められてから世界でプレーしたい」とも語った菊池。FAでメジャーへ行く権利を得るには、最低でも9年かかる。その点西武には、松坂(現レッドソックス)を在籍8年間でFA権取得前にポスティングシステムでメジャーへ送り出した“実績”がある。 菊池にしても、今すぐ渡米ならマイナーリーグからのスタートは必至。西武で来季、いきなり活躍し、新人王でも獲ろうものなら、黙っ