メディアとは、人類の身体の拡張である、とマーシャル・マクルーハンは言った。 これを言い換えると、人間の欲望の拡張が、メディアである、ってことになる。 では、人類のメディア的欲望とはなにか。 究極にはこれ。 時空を支配することである。 過去も未来も好きな時間に行くことができる。 あらゆる場所に一瞬に行くことができる。 つまり、ドラえもんである。 ドラえもんは、史上最高のSFであり、史上最高のメディア論の本である。 タイムマシン。 どこでもドア。 時空を支配する2つの存在がドラえもんの物語の中心である。 時空を支配する欲望は目的であり手段でもある。 時空を支配することで人はモノも体験も知識も好奇心もストレスなしに手に入れられるから。 マクルーハンは、車輪を、足の延長のメディアとした。 一方、テレビは脳と感覚系の拡張である。 これ、時空の支配がメディアの本質、って視点でみると、 車輪もテレビも、